美白
トラネキサム酸
美白 シミ 肝斑 ニキビ
表示名称 トラネキサム酸 化粧品推奨配合濃度 2% |
トラネキサム酸はアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を有するアミノ酸の一種で、両性化合物(酸性と塩基性との両方の性質をもつ化合物)です。溶剤に溶解した時のpHにより、解離状態が変わります。
トラネキサム酸にはシミの原因になるメラニン色素の生成を抑える作用と炎症を抑える作用があり、これにより美白効果が期待できます。具体的にはそばかすや肝斑、老人性色素班、傷などの炎症後色素沈着といったシミに効果があると言われています。
シミの予防・シミの治療に
紫外線を浴びると、シミの原因であるメラニン色素を作らせる指令が「メラノサイト」という細胞に出されます。トラネキサム酸は、メラノサイト活性化因子の一つと考えられている「プラスミン」「プロスタグランジン」といった物質の働きを抑え、シミを予防します。つまり、紫外線ダメージによるシミを抑制してくれるということです。
炎症を抑えるメカニズム
血液が固まるのを防ぐ「プラスミン」という物質がありますが、トラネキサム酸はこの働きを抑えます。これを「抗プラスミン作用」といい、止血剤に利用されています。このプラスミンは炎症反応やアレルギーにも関わっているため、トラネキサム酸がその働きを弱めることで、炎症反応やアレルギーをおさえることができます。このような作用があるため、湿疹やじん麻疹などの症状がある場合にトラネキサム酸は、処方されています。また、メラニン色素が生成される前にメラノサイトの活性化を予防する働きがあるので、皮膚科ではシミの治療にも応用されています。
肝斑の治療に
肝斑とは、左右対称にほぼ同じ大きさやで現れるシミのことです。特にほほ骨のあたりに現れ、比較的広い範囲に、輪郭がはっきりしない形でモヤッと広がります。肝斑の治療法には、特にトラネキサム酸の服用が効果的と言われています。トラネキサム酸は、色素細胞であるメラノサイトの活性化を促すメラニン色素生成に関わる「プラスミン」「プロスタグランジン」の働きを抑制するため、老人性色素班(一般的なシミ)はもちろん、肝斑の原因も防ぐことができます。肝斑は老人性色素班と併発している場合も多いのですが、シミ治療のための強いレーザーなどが肝斑を悪化させてしまうケースがあります。その点、トラネキサム酸は老人性色素班と肝斑の両方に効果があるので安心です。
コウジ酸
美白 シミ 黄ぐすみ
表示名称 コウジ酸 化粧品推奨配合濃度 1%以下 |
コウジ酸は、日本人にとってなじみの深い物質で、杜氏(酒造り職人)の手が白く美しいことから研究され、1900年に日本人自身の手によりコウジ菌から発見された世界初の美白剤です。日本酒や醤油にも含まれています。
シミの予防・治療と肝斑に
シミのもとになる色素「メラニン」は、外部の刺激から肌を守る役割も果たします。本来は、肌の代謝で自然に排出され、必要な量だけ肌に残りますが、紫外線ダメージやホルモンバランスの乱れで過剰生成されると、シミやそばかすの原因となるメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」による様々な酸化反応を経て、メラニンポリマーになりシミが定着します。コウジ酸は、チロシナーゼを抑制するだけでなく、メラニンの生成前に先まわりし、未然に食い止めます。中でも、メラニン生成を促す「情報伝達物質の産生」「活性酸素の発生」「炎症」の3つのダメージを効果的に抑制し、メラニン生成を未然に防ぎます。また、メラニンの生合成 (メラノジェネシス) は、皮膚色素細胞 (メラノサイト) により行われます。そのメラノジェネシスが顕著に亢進しているメラノサイトに対して効果があり、特に肝斑には著しく効果をもたらします。こうした力が、シミや肝斑に働きかけ、本来の肌色に導く高い美白力につながります。
黄ぐすみやたるみの予防に
年齢とともに肌のたるみや肌色が黄色く、くすんでいく黄ぐすみという現象は「糖化」が関係します。糖化とは、タンパク質や脂質が体内の糖と結びつく現象のことです。誰にでも起こる自然な反応ですが、糖化の際につくられる「AGEs(エージーイーズ)」という黄褐色の物質が年齢とともに蓄積しやすくなり、肌色を黄色くにごらせ、たるみの原因となります。コウジ酸にはこのAGEsの発生を抑える作用があるため、肌の黄ぐすみを防ぎ、透明感やハリが失われたエイジング肌に積極的にアプローチします。
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