抗炎症・抗ニキビ
抗炎症・抗ニキビに有用な原料
▪ グリチルリチン酸2K
▪ アラントイン
▪ ローマカミツレ花エキス
▪ オウゴン根エキス
▪ o-シメン-5-オール
▪ キハダ樹皮エキス
▪ セイヨウキズタ葉/茎エキス
グリチルリチン酸2K
抗炎症 皮膚バリア
甘草(カンゾウ)は、薬用植物として世界中で利用されており、「生薬の王」とも称されています。日本には中国より渡来したと考えられ、正倉院にも生薬としての甘草が保存されています。現在、甘草は漢方薬、外用薬、注射薬、点眼薬など医薬品としての利用に加え、甘味料としても広く調味料や菓子等の食品に配合されています。
グリチルリチン酸2Kは、甘草の根に含まれる甘味成分であるグリチルリチン酸にカリウム塩を付加し、水溶性を高めた成分です。優れた抗炎症作用を持ちながら、肌への刺激が少ない成分として、医薬部外品の薬用スキンケア製品や化粧品の配合成分として使用されています。
肌の土台を整える
外部刺激から体内を守り、水分減少を防ぐバリア機能に最も重要な角層。しかし、日常生活で受ける外部刺激により、正常な角層を維持する機能が損なわれ、肌荒れ状態を引き起こします。グリチルリチン酸2Kは炎症を抑え、角層とバリア機能を強く保ち、美容成分が効きやすい肌に導きます。また、肌をリラックスさせることで敏感肌症状の改善が期待できます。
グリチルリチン酸2Kが肌の悩みの繰り返しを止めることにより、乾燥やシワ、シミなど肌悩みの悪化を防ぎ、お肌の質を変えていきます。
アラントイン
抗炎症
アラントインは羊の羊膜(胎児を包む膜)から発見されました。細胞増殖作用があり、表皮組織を形成し、傷んだ皮膚の修復を促す成分で、抗炎症作用があり、やけどなどの手当てや湿疹など医薬品や化粧品など広く利用されています。低刺激で安全性の高く、アレルギーを引き起こす可能性のある物質を活性化させない効果や肌荒れ改善などを期待できます。
韓国発祥の化粧品「カタツムリクリーム」
カタツムリの粘液にはアラントインが含まれており、実際にカタツムリが負った傷は粘液によってすぐに回復したことが確認されたため、人間の肌ダメージ修復や美容にも使われるようになりました。
グリチルリチン酸との違い
グリチルリチン酸はニキビなどの傷を治すのに効果があるのに対して、アラントインは傷を治し、さらに肌の再生化を促す効果があるとされています。つまり、ニキビ跡が残りにくくなるという可能性があります。
アラントインは傷を治すだけでなく、肌の細胞を正常化させる力も備えているということです。
ローマカミツレ花エキス
抗炎症 たるみ 黄ぐすみ
キク科植物のローマカミツレの花から抽出したエキスです。ヨーロッパでは、気分を落ち着かせるためにハーブティーとして飲んだり、体の痛みをほぐす目的で入浴に用いられたりしています。炎症効果に非常に優れていて、肌荒れ防止の化粧品によく使われています。また、抗菌効果もあり、ヘアケア商品に配合して育毛やフケ・痒みの防止効果を助ける働きを持っています。さらに、肌色を黄色くにごらせたるみの原因となるAGEsの発生を抑える作用があるため、肌の黄ぐすみを防ぎ、肌にツヤ・ハリを付与し、肌が改善されることが確認されています。
オウゴン根エキス
抗炎症 美白 紫外線吸収
シソ科植物コガネバナの根のエキスです。
漢方分野において、解熱鎮痛炎症薬や止血薬、高血圧症用薬などに用いられています。
化粧品としては、抗炎症効果やヒアルロン酸やコラーゲンの分解を阻止する働きがあります。抗炎症効果として、紫外線照射による紅斑に対しても改善傾向がみられました。また、チロシナーゼ活性阻害による色素沈着抑制作用も確認されています。さらに、紫外線防御作用を有していると考えられます。
o-シメン-5-オール
ニキビ 防腐
顔のニキビの主な原因であるアクネ菌を殺す殺菌作用や、背中ニキビの原因であるカビの一種、マラセチア菌を減らす防カビ作用があります。低刺激でアレルギー性もないため、医薬品の軟膏や傷消毒液などにも使われています。
キハダ樹皮エキス
ニキビ 抗炎症 紫外線吸収
ミカン科植物キハダの木の皮から抽出されたエキスです。アクネ菌生育阻害による抗菌作用により、肌を清潔に保ちます。また、ストレスに起因する肌荒れ・炎症改善作用や肌の引き締め効果があり、肌のハリやツヤを改善させます。さらに、紫外線防御作用が認められているため、日焼け止め製品にも使用されています。
セイヨウキズタ葉/茎エキス
ニキビ 抗炎症 保湿
ウコギ科植物セイヨウキズタの葉・茎から抽出されたエキスです。消炎効果、抗菌効果があるため、ニキビや肌荒れを防ぐ化粧品に配合されています。また、皮膚の弾力改善や保湿効果もあり、頭皮ケア商品にも配合されています。
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